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雲間の風景 2014 [火の国風景 Hinokuni Scenery]

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All photos taken with Nikon D700
+ AF-S NIKKOR 28-300mm f3.5-5.6G ED VR

All photos taken in April 30th. 2014

今回の小旅行、前々記事にも書いたように川辺川上流域な訳ですが、
今まで、訪れる機会を逸していたのは、、、
熊本の人ならご存知の通り、秘境だからです。

市町村的には、現在の広くなった八代市から五木村にかけてになります。
五木村は、五木の子守唄でも有名ですが、
平家の隠れ里で有る、五家荘の有る村です。

日本全国に有る平家の落人が逃げ込んだところは、
大体が、谷深い山奥です。

これが地質的に言うと、
四万十帯や秩父帯の付加体地質で有る事が多いのです。

自分の前々住地である広義の奥多摩地区もまさに付加体地質で、
平家の伝説が残る地域が確か有りましたし、
この川辺川流域もまさに、その地質帯です。

そう、まさに自分が一番撮りたい風景が展開される所です。
その反面、谷が深く平地が少ないので、道路事情は最悪です。

熊本北部から来ると、道路的には八代市を通り越して、
高速で人吉まで下って、川辺川を遡るか、
緑川左岸(熊本方面から遡って右手)の急峻かつ、
九十九折りの狭い道路を登るかになるわけです。

なので、今までは五木に宿を取ろうと思っていたのですが、
民宿しか無く、ウチのわがまま娘達と泊まるのに躊躇していた故、
訪れる機会を逸していた訳です。

それに対して今回は、初めに緑川流域での宿泊有きで、
翌朝一念発起で山越えで行く事を決め、念願の川辺川行が実現した訳です。

で、結果として、道路事情は予想以上に悪かったです。
九十九折りの山越えは勿論、川辺川沿いの国道も狭い部分が多く難儀しました。

でも、前記事の通り、悪天候が却って良い風景に遭遇させてくれました。

今回は、その山越えの途中及び峠から見下ろした風景です。
雨間に差し込むスポット的な日差しと湧き立つ雲が素晴らしい絵を見せてくれました。

ちなみに、この急峻な地形は、
日本で2番目に大きな断層である中央構造線に拠ると思います。
(文献を見て言っている訳じゃないので、不確実ですが)
対岸の阿蘇の外輪山が作る緩やかな斜面とは実に対照的で興味深いです。

なお、この中央構造線と地震や火山噴火との関係を考え始めると、
とっても興味深いのですが、
余りにも長くなるので止めておきます。

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よしころん

先日訪れた南アルプス林道。
まさに四万十帯と秩父帯の境目だそうで、シナノコザクラは石灰岩質の秩父帯に咲くのだそう・・・たぶん。
その境目の標識があったので撮っておけばよかったですね ^^;
by よしころん (2014-05-28 18:45) 

Kajin

よしころんさん、
マニアックなところに反応して頂き、有難うございました。
元々、南アルプスは中央構造線そのものが見られる場所として有名だったので、仏像構造線(四万十と秩父の境界)と勘違いされたのかと思って調べたら、、、、すみませんでした。
私の認識不足でした。
今、南アルプス一帯がジオパークに指定されてるみたいで、マイナーな仏像構造線の標識も設置されているのですね。
関東に戻る事が有ったら、是非行ってみなくては。
by Kajin (2014-06-02 21:52) 

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